広岡達朗(ひろおか たつろう)

現役時代は巨人の正遊撃手として長らく活躍し、吉田義男と並びリーグを代表する遊撃手と称された。
1978年にヤクルト監督として初の日本一を達成。
西武監督としても三度の優勝に導いた。1992年殿堂入り。
1995年には重光昭夫オーナー代行に誘われNPB初のGMに就任した。
と、ここまで書けば「名選手」だが…
「1年目からベストナインと新人王を受賞」「引退後は監督としてヤクルトと西武を優勝・日本一に導く」「広島コーチとしても山本浩二や衣笠祥雄らを見出し広島第一次黄金期の礎を築く」「先発ローテーションシステムやGM制度の導入等、NPBの発展に大きく貢献」等、選手としても指揮官としても残した実績は紛れもなく「大物」のそれであるのだが、その反面近年は週刊ベースボールでのコラム等で歯に衣着せない、時代錯誤かつ的外れな主張を展開することが取り沙汰され、大物OBという肩書きが皮肉として用いられるようになってしまっている。
特にコラムにおける、自分が現役だった時代を持ち上げて相対的に現代野球界(特に巨人界隈)を貶めるスタイルは反感を買っており、なんJの野球ファンから典型的な老害*1と揶揄される原因となっている。
もちろん球界には大物OBと呼ぶに相応しい人物は他にも数多く存在するのだが、廣岡の場合は記事の見出しで「大物OB」と紹介されることがあまりにも多いため、「もはや大物OBは廣岡個人を指す固有名詞」とまで言われているのが現状である、

廣岡が老害扱いされる原因

加えて好き嫌いが激しい*2上に毒舌家でもあるため川上哲治*3・上田利治*4・東尾修*5江夏豊?*6野村克也?*7豊田泰光?*8・落合博満*9・川藤幸三*10をはじめとした敵も非常に多く、また森祇晶(昌彦)根本陸夫?等、元々親しかった人間とも袂を別つケースが多い。 特に森は廣岡の現役時代一番の親友であり、ヤクルト・西武時代は監督と参謀としてチームを勝たせたものの関係が悪化した1984年オフに森はコーチ退任。1985年の監督交代*11を機に関係がさらに悪化。1998年オフ、森に巨人監督就任の話が持ち上がった際に廣岡は「森は華がないからダメ」と酷評*12している。2016年に清原和博が薬物事件で逮捕された際には「育てられない指導者」として森の責任を問う寄稿を行っている*13
また根本は廣岡を広島のコーチと西武の監督に誘った張本人だが西武時代末期にはすっかり不仲になっていた。1985年日本シリーズの前に阪神の監督だった吉田義男に対して「うちは勝つ気がないらしい」などと軽口を叩いたことが原因で監督をクビになったと廣岡は回顧している。

ロッテでNPB初のGMに就任した際は、ボビー・バレンタイン監督や伊良部秀輝、フリオ・フランコ、エリック・ヒルマン等主力選手とことごとく対立した挙句に放逐*14。併せて後任監督に早大の後輩である元大洋監督の江尻亮?を据えたことも火に油を注ぎ*15、ロッテファンからは「90年代後半〜00年代前半における低迷の元凶」とされ未だに絶許扱いを受けている。また、監督として入ったヤクルトや西武でもフロントと対立し、上記の通りチームを優勝・日本一に導きながら契約を全うすることができなかった。

現在

2010年代に入ると上述の川上・上田・中村・星野・野村といった球界の功労者たちがこの世を去る中、90歳に迫っている廣岡は週刊ベースボールを中心に野球評論家として精力的に活動しているのだが……。

  • 内海哲也がプロ入りした時に巨人の先人たちのことをあまり知らなかったことにブチギレ、説教*16
  • 堀内恒夫監督が退団した際に「巨人の監督[生え抜きに限る」と主張して、星野仙一の登用に猛反対する*17等、巨人OBとして率先して現場に口を出す*18
  • レンジファクターで散々な数字を残している二岡智宏倉本寿彦の守備を絶賛する一方、坂本勇人を過小評価する*19
  • ランディ・バースの日本野球殿堂入りを巡り「日本で甘い汁を吸いにきて6年しかプレーしていないバースに資格があるのか」と反対意見を唱える*20
  • 2019年夏に行われたヤクルトでの記念試合で、野村は招かれたが同じヤクルト監督経験者である自分は呼ばれなかったことに不快感を示す。
  • 1年でも長く現役を続ける風潮にも否定的で、大学の後輩でもある鳥谷敬の現役続行に反対*21
  • CS制度を不公平で邪道と主張する *22
  • 阪神サイン盗み疑惑騒動の時に過程を見ずに「疑われる方が悪い」と阪神を一方的に批判し、逆に批判された。

    など、現代プロ野球からかけ離れた持論や時代錯誤かつ的外れな主張を展開することが多く、近年の野球ファンからは過去の実績を上回るヘイトを集めているのが現状である*23

    監督退任から時間が経過しすぎているという事情はあれど、一部では論者に広岡が出ただけでそっ閉じ案件扱いされる等、実績十分な人物にも関わらず日刊ゲンダイや夕刊フジのタブロイド記者と同レベルの扱いを受けてしまっている。
    ちなみに廣岡が話題に出たスレでは度々「廣岡は具体的にどの球団のOBなのか」という議論が出るが、選手としては巨人一筋*24、指導者としては広島・ヤクルト・西武、GMとしてはロッテと計5球団に関わっているものの、ほぼ全ての球団で一悶着あった*25影響で、大抵の場合「廣岡はうちのOBじゃない」と廣岡が自球団のOB扱いされることを拒み、他球団のOB扱いしようとする押しつけ合いが始まる。
    1954年セリーグ新人王。
    広島県呉市出身。(呉三津田高→早大→巨人→巨人選手兼任コーチ→引退→広島コーチ→ヤクルトコーチ→ヤクルト監督→西武監督→千葉ロッテGM)
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*1 張本勲が老害芸としてある程度受け入れられているのに対し、廣岡の方はガチの老害として嫌われている。
*2 特に、二岡智宏など朝鮮人の血のない広島県出身者や、斎藤佑樹ら早大関係者、監督時代の門下生は他の人に比べて甘い。
*3 川上の現役末期から関係は悪化していたが、川上が監督になってから本盗作戦を巡りさらに関係は悪化し廣岡は引退。その後もずっと不仲のままだった。ただし廣岡の指導者適性とその才能を「頭がよく、ひらめきもある。先を読みながら考えを組み立て、実行していくタイプの野球人で、コーチであれ監督であれGMであれ、どんな立場に就いても自分をフルに発揮する」と評しており、監督が多いV9戦士の中でも川上が指導者として評価しているのは廣岡・森・藤田元司?だけである。
*4 広島コーチ時代、廣岡と同僚になるのを嫌い広島を出た。のち阪急の監督として1978年日シリで廣岡率いるヤクルトと戦うが、第7戦で大杉勝男のホームランをファールと主張し1時間19分も試合が中断されるトラブルが起こっている。
*5 1985年に故障でオールスター明けからずっと休んだことで不興を買った。東尾曰く「100%思い通りにならないと気が済まない人」と廣岡を評している。事実廣岡の発言のひとつに「監督やコーチの言う事を聞かないような選手は自由契約にするかトレードにするしかない」と発言するなど揉め事が絶えなかった。
*6 前述通りアスリート食改革を果たした廣岡だったが、玄米食を強いる一方で自身は肉や酒の過剰摂取が原因とされる痛風を患っており、そのことを江夏に指摘されて激怒。以降江夏を冷遇し現役引退に追いやっている。通算200セーブ、3000奪三振の大記録を目前にしながらの引退はファンにいたく惜しまれ、自身の不養生を棚に上げたこの仕打ちは大顰蹙?を買った。もっとも江夏本人は廣岡の野球観を高く評価しており、「人間としては問題があっても、野球という面では教えられることが多かったし、素晴らしい指導者」と評しており、一方の廣岡も江夏を「投げることに関しては素晴らしかったし、何といっても抜群に頭がいい」と高評価している。下記の星野の巨人監督就任問題の際は江夏も「阪神に籍を置きながら巨人に売り込みを行っていた」と、廣岡同様に星野の行動を非難している。
*7 廣岡は野村の評価が低く、例として野村の楽天監督就任には「野村に楽天を強くしようなんて考えはサラサラ無い」とまで断じていた。ただしこれは上述の楽天再建案が取り入れて貰えず低評価ながらも育成を主張していた田尾を解任させて野村を起用されてしまった腹いせである可能性もある。一方野村は廣岡には好意的評価をすることが多い。
*8 元西鉄→国鉄。野村と逆で豊田は廣岡を嫌っているが、廣岡は豊田を「非常に良い文章を書く」と高く評価している。球界OBは文章を記者に代筆してもらうことが普通だが、廣岡と豊田は自分の言葉で文章を書く少数派である。豊田も「昔は良かった」発言が多い。
*9 練習に厳しい落合だが2004年の中日監督就任直後に「走るか、打つか、守るか。どれか一つでも優れていればそれでいい」「私は管理野球なんて大嫌いですから」と明確に廣岡のチーム運営体制を批判した。落合は学生時代に野球部を退部した過去があり上下関係が厳しく鉄拳制裁など日常茶飯事の体育会系のノリに耐えられなかった為で、先述通り軍隊式を是とする廣岡の組織作りは相容れないためと思われる。同年中日はセ・リーグ優勝を果たすも廣岡は後述のような批判と問題提起をした。ただし落合はこの反論をスルーしているほかこの発言の前にも後にも廣岡と直接対立したことはない。なお2007年の中日日本一時、特に完全継投は好意的評価をしている。
*10 アキレス腱断裂により現役中盤以降は代打要員として長きに渡り稼働した事から「打って守れて走れて野球」「打つだけの選手は要らない」という廣岡の思想を否定している。ただし、川藤が否定しているのは廣岡の野球に関する思想部分のみで、その毒舌家染みた人間性に関しては否定しておらず、廣岡も川藤を個人攻撃したことはない。
*11 しかも阪神との日本シリーズ中に交代をマスコミにすっぱ抜かれ敗北し、NPB史上唯一の阪神に日本シリーズで負けた監督という不名誉になってしまった。
*12 この時、廣岡同様に森と非常に不仲である長嶋茂雄は森の名前が出たことに強い不快感を抱いたという。結局長嶋続投で落着し2000年には日本シリーズで王貞治率いるダイエーと対峙。また、2001年森の横浜監督就任時にも懐疑論を展開したがこの時は廣岡の予見通り横浜はチーム崩壊し、森の名声は地に墜ちた。
*13 これについては森と仲の良い野村克也も批判していた。ただし近年、堤義明オーナーが過度に清原を甘やかしていた事が判明したこと、肝心な清原本人が「森さんは厳しかった」と反論していること。後年にも堤は松坂大輔の不祥事揉み消しを図った類似ケースもあることから廣岡・野村の指摘は的外れと言える。
*14 ただし伊良部とヒルマンに関しては、伊良部はMLB挑戦するもトラブルメーカー化し、ヒルマンは巨人移籍後に選手生命を絶つ故障が発覚したため、全施策が間違いだったとは言い切れない。
*15 江尻は大洋一筋かつロッテと全く無縁だったため、人気の高かったバレンタインの解任の反動もあってロッテファンからは歓迎されなかった。江尻は就任当初から「広岡の傀儡」と目され、ファン感謝デーには「広岡リモコン江尻死ね。」と皮肉を込めた過激な垂れ幕が掲げられるほどだった。結局成績不振や廣岡解任も重なり、わずか一年で辞任した。
*16 金田正一と一緒に視察に訪れた際、内海が金田のことを「金村」と言い間違えたためで、間違えられた金田が激高している廣岡を宥めるという有様だったという。もっとも内海は巨人OBの五十雄氏を祖父に持つ上にオリックス入りを蹴ってまで?巨人入団に固執した経緯があり、また単純に大先輩の名前を間違えるのは社会人としては非常識とも言えるため、不勉強を説教されるのも残当とも言える。
*17 もっとも星野は現役時代に巨人に所属しておらず逆に巨人には闘志むき出しで戦うイメージが強かったことで広岡ら巨人OBに敵視されていたことや、当時の肩書きが巨人最大のライバルチームである阪神の前監督にしてSDだったことに起因する。
*18 内海の件も併せ、OB介入を推奨する廣岡の攻めの指導は後に大田泰示を流出させる遠因に繋がった。
*19 二岡は廣岡と同じ広島県出身(県北の三次市)ということもあり評価は甘く、二岡からポジションを奪う格好で台頭した坂本を快く思っていないとされる。もっとも二岡は早熟型でケガが多い上に不祥事を起こした経緯からすると残念だが当然と言える。他方、落合博満は中日監督退任後「二岡が穴だった」と明かしている。
*20 1985年の日シリの下馬評は圧倒的に西武有利だったが、先述のスキャンダルに加えバースの活躍もあり西武は阪神に敗北。このことを廣岡はずっと根に持っていたとされる。
*21 この廣岡の意見はロッテ時代の部下だった愛甲猛や小宮山悟に酷評されているが、阪神一筋の純血路線を手離した鳥谷の決断を残念がる声もある。
*22 ただしCSについては「カネのための興行」と忌諱されることも多く、落合博満なども否定的な立場をとっている。
*23 TBSの「サンデーモーニング?」でおなじみメジャーアンチ等で賛否両論ある張本勲や、球速180km/h発言等大言壮語が激しい故・金田正一等は、凄まじい実績・エピソードや独特ではあるが筋の通った野球論が評価されることも多々あり、一種の老害芸として受け入れられているのとは対照的と言える。
*24 このため見出しでは「巨人大物OB」と紹介されることが一番多い。
*25 現役時代は先輩の川上哲治と衝突を繰り返し、監督として率いた二球団でもフロントとの摩擦が原因で喧嘩別れ同然の退任を余儀なくされている。そしてNPBにおける最初のGMを務めたロッテでは、自ら招聘したボビー・バレンタイン監督やフリオ・フランコ、伊良部秀輝、エリック・ヒルマン等主力選手と対立した末にことごとく放逐し、ファンからは「90年代後半〜00年代前半における低迷の元凶」と見なされ未だに絶許扱いを受けている。

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Last-modified: 2025-04-15 (火) 13:37:44 (300d)